こんにちは。みいです。
アパレル業界で働きはじめる皆さま、ファッションの世界にようこそ!
大好きなおしゃれを毎日楽しむことができるし、好きなブランドの服が好きなだけ着られるとワクワクされている人もいらっしゃるかもしれませんね。
私もアパレルの世界に飛び込んだときは、販売員やバイヤー達がキラキラとした目で日々忙しそうに走り回っている姿を見ながら、ワクワク感とドキドキ感でいっぱいだったことを懐かしく思い出しています。
アパレル業界は入社する前にアルバイトとして研修をする企業が多いので、今まさにアパレル業界のあれこれを学んでいる人もいるかもしれませんね。
アパレル業界には、業界用語や専門用語のほかにも、隠語や社内用語がたくさん存在します。
なぜ業界用語や隠語が多いかというと、アパレル業界の共通の略語を使うことで、口頭共有を簡潔に行うことができるのと、伝票の起票や日報を書くときの生産性が上がるためにあります。
これから多くの事を学びプロの販売員になるために「ショップでよく使う用語」をまとめました。
覚えることが多くて大変だと思いますが、先輩達の会話についていけるように頑張りましょう。
よく使うアパレル専門用語を覚えよう
お客様に関連する用語
お客様に関連する用語になりますが、直接お客様に使うのはやめましょう。
なぜなら、お客様に直接使用してしまうと、お客様に不快感を与えてしまったり、お客様に不適切な表現で伝わってしまうことがあるからです。
例えば、店舗に在庫がないときに「在庫がないので客注します」と伝えてしまうと、お客様は業務的な対応をされていると思われてしまい、ショップの品格を損ねてしまうこともあります。
その場合は、お客様に「お品切れですので、お取り寄せ承ります」とお伝えするようにしましょう。
CS | Customer Satisfaction(カスタマーサティスファクション)の略語。顧客満足または顧客満足度のこと |
DM | Direct Mail(ダイレクトメール)の略語。お客様宛に宣伝目的で送られる印刷物やメールのこと |
オーダー会 | 通常の商品ではなく、お客様から注文をいただいて生産する特別な会期期間のこと |
お取り置き/KEEP | お客様とお約束した日にちまで商品を取り置くこと |
お取り寄せ/客注 | 店舗に在庫がない商品を他の店舗や物流倉庫から取り寄せること |
キャッシャー | お会計をするレジのこと。またはレジの担当者 |
客単価 | 1回の購買でお客様1人当たりが支払う総額のこと |
ゴー | ステイ(確認待機)中の事柄を改めて進めること |
顧客様/顧客 | お顔とお名前が一致しているお客様または常連客のこと |
サンキューDM | ご購入いただいたお客様宛にお礼の葉書を出すこと |
ステイ | 確認をするために進行を一旦止めて待機すること |
リピーター | 一度訪れた施設や店舗などに繰り返し訪れるお客様のこと。一度購入した商品を繰り返し購入するお客様のこと |
販売促進 | 広告や広報を通じて商品の販売を促進すること。販促/セールスプロモーションのこと |
商品に関連する用語
商品に関連する専門用語はたくさんあるので、まずはストックに関する専門用語から覚えましょう。
AW/FW | Autumn&Winter (オータム&ウィンター)/Fall&Winter(フォール&ウィンター)の略語。秋冬物のこと |
B品 | 糸がほつれていたり、生地が破けていたりと、品質に問題のある商品のこと |
MD | Merchandising(マーチャンダイジング)の略語。商品構成や販売時期の計画化とそれに伴う具体的な販売戦略を企てること。またその業務を担当する人のこと |
ODM | Original Design Manufacturing(オリジナル・デザイン・マニュファクチャリング)の略語。商品デザインから生産までを社外のメーカーに製造させること |
OEM | Original Equipment Manufacturing(オリジナル・エクイップメント・マニュファクチャリング)の略語。製造メーカーが他社ブランドの製品を製造すること |
SS | Spring&Summer (スプリング&サマー)の略語。春夏物のこと |
エシカルファッション | 商品の生産に関わる人と地球環境に配慮したファッションのこと |
掛け率(%) | 上代(定価)に対する下代(仕入れ価格)のパーセンテージのこと。利益を計算する時に用いられる。 |
機会ロス | 売れ筋商品の在庫がなく売る機会を逃す損失のこと |
キャリー品 | シーズンや販売期間を経過しても次のシーズンで引き続き販売される商品のこと。定番の商品や人気の商品など、シーズンを越えて常に売れる見込みのある商品のこと |
下代 | 商品を仕入れるときの取引価格のこと |
検品 | 商品を陳列/梱包する前に、傷/汚れ/破損などがないかを確認する検品作業と、針や釘などの危険物が混入している商品を検出する検針作業のこと |
コラボ | 製造元と販売元の双方が協力して製造した商品のこと |
在庫管理 | 商品の売れ行きから判断して在庫量を適正に維持すること |
サンプル | 商品の見本品または本生産前の試作品 |
ストック | 店頭に陳列されていない在庫、またはストックルームの略称 |
棚卸し | データや帳簿で管理している店舗在庫(帳在)と、実際の店舗内の在庫(実棚)に差異がないか確認する作業のこと |
店間/店間移動 | 本部(本社)からの指示により店舗間または物流倉庫に商品を発送すること |
バイヤー | 商品の買い付けをする人のこと |
パッキン | 段ボールのこと |
バルク | サンプルではなく本生産または本生産品のこと |
プロパー/上代 | 割引などがない標準小売価格(定価)のこと |
別注 | 特注。製造元に販売元が仕様変更した商品のこと |
リードタイム | 発注から納品までに必要な時間のこと。開発リードタイム/調達リードタイム/生産リードタイム/配送リードタイムの四分類されている |
死に筋 | 売れない商品または人気のない商品のこと |
商品管理 | 商品の管理/在庫量の把握/在庫切れや過剰在庫をなくした適性在庫の確保/在庫品の破損をなくして品質保持をすること。品質管理、倉庫管理も含めることもある |
消化率(%) | 一定期間での、ある商品の累積在庫数に対する販売数の割合のこと(販売数÷累計在庫数×100)数字がが高いほど商品が売れたということ |
梅春(うめはる)商品 | 冬物から春物に切り替わる前に投入される商品のこと |
売れ筋 | 売れている商品、または売れることが見込める人気のある商品のこと |
晩夏(ばんか)商品 | 夏物から秋物に切り替わる前に投入される商品のこと |
品番 | 商品の種類/形状/色などを区別するためにつける番号のこと |
梱包に関連する用語
「備品を補充してください」と言われたら、お客様がご購入された商品をお渡しする「ショッパーなどの補充」のことを指すことが多いです。
梱包資材のサイズを確認しながら手際よく補充していきましょう。
エルフィン | お客様が購入した商品を入れる、不織布の袋のこと |
ショッパー | お客様が購入した商品を入れる買い物袋のこと |
薄紙(うすし) | お客様が購入した商品を包む薄い紙のこと |
ショップメイク(VMD)に関連する用語
店舗ではディスプレーや魅せる陳列をするときに「VMD」という言葉を使います。
新作や人気商品の追加が入荷したときに売場の商品の配置を変えることです。
VMDに関する専門用語を覚える前に、まずは店頭やバックルームでよく使う言葉を覚えましょう。
※VMD用語はまた違う記事で記載しますので、お待ちくださいませ。
IP | Item Presentation(アイテム・プレゼンテーション)の略語。商品の特徴を分かりやすく陳列すること、またはその場所 |
PP | ポイント・プレゼンテーションの略語。注目させたい商品を目に止まりやすいような場所で、商品の付加価値を分かりやすく提案する魅せ場のこと |
VMD | ビジュアルマーチャンダイジングの略語。視覚的な販売戦略でお客様の購買意欲を喚起する方法 |
VP | ビジュアル・プレゼンテーション。ショーウィンドウやエントランスのディスプレイで、ショップのテーマ/イメージを魅力的に表現する場 |
あんこ | バッグなどを自立させるために中に入れる詰め物 |
スリーブアウト | 商品をハンガーにかけサイドを見せる陳列方法のこと |
たたみ | 商品をたたんで陳列する方法のこと |
ディスプレイ | マネキン/商品/小物などを使い、商品の見栄えが良くなるように演出すること。そのシーズンのテーマやストリーを考えて構成され店舗の顔となる場所のこと |
ハンギング | 商品をハンガーにかけること |
フェイス | 店舗の顔となる部分のこと。主にお客の目によく触れる陳列棚やラックに商品を並べた時の前面部のこと |
フェイスアウト | 商品をハンガーにかけ正面から見せる陳列方法のこと |
ボディ/トルソー | 商品を着せるための胴体部分のみの人形 |
マネキン | 商品を着せるための手足ついた全身の人形 |
POP | 商品を説明したり価格を表示させるポップのこと |
場所に関係する用語
テナントショップに勤務すると、デベロッパーのルールにしたがって仕事をしなければいけませんので働く場所に関連する用語も覚えておきましょう。
テナント | ビルや百貨店などの館に入居している店舗のこと。 |
デベロッパー/館 | 商業施設運営会社のこと。百貨店やショッピングビルのこと |
バックヤード | デベロッパー(館)に勤務している従業員や運送会社が作業や移動をする場所。休憩所やトイレなども含む従業員の専用スペースのこと |
バックルーム/ストックルーム | 商品の保管したり、検品や出荷などの作業をするスペース |
フラッグショップ/旗艦店(きかんてん) | 品揃えや店舗規模が最も大きい店のこと。ブランドイメージの象徴店舗のこと。フラッグシップ・ショップと呼ぶこともある |
フランチャイズ/FC | ブランド企業の運営方法にそって独立したオーナーで運営する店舗のこと |
直営ショップ/直営店 | ブランドを運営する企業が運営している店舗のこと。 |
アパレル用語はこの他にもたくさんありますが、まずはこの基本を覚えておきましょう。
そして、社内やデベロッパーで使う隠語などががあれば早めに覚えましょう。
代表的な隠語は、休憩=1番、午後の休憩=2番、お手洗い=3番などです。
アパレル業界には、たくさんの専門用語がありますが、すぐに慣れて覚えられるので心配することはありませんよ。
先輩からストックや陳列を頼まれたときに店舗でよく使う専門用語をはじめに覚えておくと、付帯業務がスムーズに行え、任せてもらえる仕事が増えていくようになります。
入社したばかりの頃は、接客がしたくてアパレル業界に入社したのに、バックルームで付帯業務ばかりさせられやりたい仕事ができないと思っている人もいるかと思います。
もし、作業ばかりで辛くなったときは「バックルームを制する者は店頭を制す」という言葉を思い出してください。
バックルームに慣れ、ストックがどのくらいあるかを把握していれば店頭で接客するときに、お客様にスムーズなご案内やご提案ができるようになり、プロのアパレル店員として成長することができますよ。
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