ブラックについて考える｜オシャレにブラックを提案しよう

こんにちは。みいです。

ベーシックカラーの代表格のブラック。ブラックのイメージといえば「優雅さ／気品／高級感」があり、通勤や日常着などの「ディリースタイル」にはもちろんのこと「フォーマルなシーン」でも欠かすことができない色なのです。

このブラックという色は、各アイテムの色展開の中に必ず登場し「売上の核」となる色ですが、いつも身近にある色なのであまり「トレーニング」されない色でもあります。

ベーシックカラーを提案するときに「どんなスタイリングにも合わせやすい」「黒さえあれば間違いなし」と、オススメフレーズが「ワンパターン化」していませんか？

春のトレンドカラーが出揃う時期のベーシックカラーは「ベージュ」と「ホワイト」にシフトするので、このブラックをオシャレに提案するのが難しくなります。

特に天候が安定しない春先は、お客様の衣替えがまだ終わっていないので、ご自身のワードローブの把握ができていないかたがほとんどです。

ブラックという色は1年を通して着用しているので「いつでもクローゼットにある」と思われていますが、着回しが多いぶん傷や摩擦による「ダメージも受けやすい色」なのです。

シーズンが変わり衣替えをしたときに、そのダメージに気づき真っ先にに買い替えたい色がブラックです。ブラックをオシャレに表現し改めてブラックの魅力に気づいていただきましょう。

オシャレにブラックをオススメしよう

洋服の場合

季節の変わり目の「ブラックとホワイト」の「バイカラーのスタイリング」は「オシャレ感」と「気分転換」の両方をお楽しみいただけるのでオススメしやすいです。

バイカラーのスタイリングは「オシャレのハードルが高い」や「似合わなそう」と思われているお客様も多くいらっしゃいますが「トップス」または「トップスから見えるインナー」に「ホワイト」を取り入れることでバランスが取りやすいのです。

ブラックとホワイトのカラーバランスは、スタイリッシュな印象で仕事のときに「できる女をアピール」できつつ「モードで新鮮な印象も与える」というように提案してみてください。

ブラックとホワイトのスタイリングがお好みでない方には、ベーシックのスタイリングをオススメしてみましょう。

春のトレンドカラーはトップスかスカートを取り入れる方が多いので、それ以外のアイテムをブラックでまとめると「ほどよいトレンドを取り入れた上品なベーシック」と「クラシカルでエレガントな印象」を楽しめることをアピールします。

そうすることにより「普段使いのブラック」から「ブラックだからこそ上質なもの」が欲しいというような、お客様の欲求に変化が生まれますので「客単価のアップ」にも繋がるのです。

靴の場合

サスナディブルな時代背景と「KuToo運動」の後押しもあり、職場でパンプスを履くことに抵抗があるお客様が増加傾向です。そのため靴の販売はますます難しくなっています。

コロナ禍での「リモートワーク」が当たり前となり「おうち時間」が増えているので「通勤靴へのアプローチの仕方を変えていく」必要があります。

オシャレにブラックを提案するには、洋服とのバランスが重要です。トレンド軸で「ワイドシルエットに合わせる華奢な足元の魅力」を提案し、ベーシックアイテムとして「ブラックの靴の重要性」をお伝えするのが正解です。

パンプスの場合はよく着用するボトムスに合わせヒールの高さやデザインを選びますが、迷われたり靴を断捨離中というかたには「ニュアンス感のあるフラットシューズ」をオススメします。

定番の「バレリーナシューズ」なども良いですが「スタイリングがマンネリ化するアイテム」でもあるので、トレンドでもある「スクエアトゥ」「ポインテッドトゥ」「セパレート」のフラットシューズご紹介してみてください。

また、ブラックの靴はディリーシューズとしてだけでなく「冠婚葬祭をまかなえる万能なアイテム」です。急な式典に備えて「ブラックのパンプスは一足は必ず必要」ということを伝えてください。

スニーカーはパンプスとは異なり、買い替えの頻度が高いので「ブラックはベーシック」「ホワイトはアクセント」「トレンドカラーはポイント」として比較検討していただくとセット購入も見込めますのでアプローチしてみましょう。

鮮度がありオシャレな足元を提案できると「靴はここで購入しよう」という絶対的な安心感も与え、ショップのファンになってくださるのでフィッティングは慎重に行い、アフターケアもお伝えしてくださいね。

バッグの場合

エコバッグと併用するときに、色や柄を多用しすぎるとスタイリングバランスが悪くなるので「どんなエコバッグを使用されることが多いのか」をあらかじめヒアリングしておきます。

例えば、エコバッグをメインで使う場合には、小さめのショルダーバックをオススメし「ブラックがスタイリングの中心」となるコーディネートを提案するとオシャレです。

ブラックのバッグは他の色では表現できない「上品でエレガントな魅力」を持っています。カジュアルスタイリングにもブラックのバッグを合わせることで「女性らしさを最大限アピール」できるのです。

また、オケージョンまで対応できる上質な素材のバッグは、メンテナンスをすれば「長く使える心強いアイテム」でもありますので商品やブランドのメリットをお伝えできるようにしておきましょう。

ブラックという色は「オシャレに着こなす」のも「オシャレに提案する」のも「1番難しい色」だと思っています。

「ベーシックだからこそ難しい」という言葉通り、基本の色を販売するスキルを身につけることで、他の色も魅力的な表現で提案できるようになります。

オシャレにブラックをアピールできるようになれば、販売員としての「語彙力」も「販売員スキル」も上がりますので、この機会にブラックという色に向き合ってみて下さいね。