こんにちは。みいです。
ファイナルセールが終わる「2月」と「8月」は、あちこちのショップでリニューアルがはじまります。
多くアパレル店員は店舗がリニューアルする事を体験したことがないので、店舗クローズから店舗オープンまでの準備などを「なにから手をつけて良いか分からない」ことも多いですよね?
店舗リニューアルはショップを新しい空間へと生まれ変わらせ、お客様に「新鮮な気分でお買い物を楽しんでいただくこと」と「売上向上」の2つの目標のために綿密な準備と対策が必要になります。
店舗リニューアルの詳細が、アパレル店員に共有されるのは3ヶ月〜6ヶ月前が多いですが、準備しながら通常業務を行わなければならないので、思っていたよりも時間が足りないことが多々あります。
準備をおこたってしまうと「お客様にご迷惑」をかけてしまったり「クレーム」になることもあるので、作業や確認漏れのないようにしなければなりません。
イレギュラーの業務が発生し戸惑うことも多いですが、リニューアルを経験することはアパレル店員にとって、たくさんの学びが得られるいい機会ですよ。
店舗のクローズからオープンまでの準備と対策法
クローズ準備
【2〜3ヶ月前】
お客様に「お修理品などの再連絡」
長期間で保管しているお修理品は、お客様がお修理したことを「忘れている可能性」があります。
クローズ中は本社や物流センターでの保管になるため、お客様がご来店されてもすぐにお渡しすることができません。
そのために早くからご連絡をしてお引き取りをうながしましょう。
【1ヶ月前】
お客様に「お修理品の最終連絡」期限までにお引き取りできないお客様には「ご郵送なども提案」をしてみましょう。
準備〜オープン後(2週間くらい)までの具体的な計画表の作成、役割分担、在庫調整、不用品や私物の整理などをはじめます。
またDMなどを発送するときは、お客様のお手元にクローズ1週間前には届くように手配します。
【1週間前】
伝票類の整理、パッキングリストと在庫所在地表の作成。過剰在庫のフリー戻し。
クローズ日の前後1週間ほどのタイムテーブル作成。
ショップ内での業務が増えるので「共有と進捗確認は徹底的」におこないましょう。
【前日】
お客様伝票の整理、レジ周りの伝票や日報などの重要書類の整理。当日は在庫の出荷梱包の準備などがあるので、できる限り付帯業務は終わらせておきましょう。
【当日】
搬出作業が日中からはじまるので、レジ〆に必要な最低限必要なもの以外は順次梱包し、閉店後すぐに業者が作業に入るので「速やかに引き渡し」ができるように準備をはじめます。
またランナー(付帯業務・バックヤード専門のアパレル店員)以外のスタッフは店頭に集中し、お客様にご迷惑がかからないように配慮しましょう。
クローズ中
リニューアルオープン後2週間ほどは、バタバタして作業が滞るので「お客様伝票」や「必要書類」をあらかじめ作成しておきます。
DMを発送する場合は個人情報に重々気をつけオープン1週間前までにお客様に届くように準備しましょう。
POPupストアなどで営業する場合は、お客様へリニューアルオープン日を積極的にお伝えしましょう。
他店へのHELPや研修などでアパレル店員がバラけるときは、つねに進捗確認できる共有ツールも必要です。
また「オープン日前後1週間ほどのタイムテーブル」の作成も合わせておこないましょう。
オープン準備
【オープン1週間前】
VMD、商品在庫、ストック場所、ショッパーやお客様伝票などの最終確認。
オープン直後はバックルームを整える作業が多くなるので発注ミスがおこりやすいです。
過不足がないかの確認を必ずしましょう。
ショッパー以外の備品は少し多めに発注します。
オープン後2週間くらい補充しなくても大丈夫な物量感が安心です。
【オープン前日】
搬入時のフロー確認と把握。アパレル店員の全員が同じ目線で準備できるようにしておきます。
オープン日の混雑に備え、フォーメーションロープレも実行したほうが良いでしょう。
立ち位置なども徹底確認したほうが繁忙時間にそなえられます。
什器やストック場所が変わるのでランナーは、お客様をお待たせしないようにストック場所を徹底把握をしましょう。
オープン後
【入店が増加(売上増)の場合】
中〜大型店舗の場合、オープン日〜2週間くらいは、顧客様から新規のお客様までご来店が増加します。
ランナー以外のアパレル店員は付帯業務を極力控え店頭に集中し、混雑した店内でお客様のご迷惑にならないような心遣いをしましょう。
【入店が減少(売上減)の場合】
ショップの知名度によって変わりますが、小〜中規模店舗の場合、思ったほど入店が少なく苦戦することがあります。
店舗が小さいため什器が少しでも大きくなったり高くなったりすると、立ち位置やフォーメーションが乱れ、うまく立ち回れないのが原因なことが多いので、自由自在に動けるようになるまでロープレを行いましょう。
終礼時には「今日の課題を明確」にし「明日につなげる目標」を設定します。
入店が落ち着くまでは問題点をすぐに改善していく必要があるので、ささいなことでも気になることは共有しましょう。
また、リニューアル後には「デベロッパーのキャンペーン」があることが多いので、予算と裏予算を設定しながら「売上進捗表」などで徹底管理しましょう。
近隣店舗のリニューアル
近隣店舗のリニューアル時期は、ショップが壁(塀)にかこまれるので入店が減少します。
フロアーによっては営業していても、お客様に「ここから先はクローズ中」と思われてしまい、ノーゲストの時間が長く続きます。
それを回避するために、デベローパーに「POPやDPを強化」していただくようあらかじめ打診しておおくのが得策です。
また、お客様から見える位置に「エントランスにアパレル店員がいる」ようにし、明るく活気あふれる店内を演出ましょう。
リニューアルは大変だけど、ショップの改善点がたくさん見つかるので経験したほうがいいよ!
売れる販売員のリニューアル対策
売れる販売員はリニューアル後に「フォーメーションロープレ」をたくさん実施しています。
フォーメーションロープレで不足していることがあれば、スムーズに動けるようになるまで立ち位置の確認をひとりで何度でもおこなっているのです。
店舗リニューアルは、ショップも本社も大きな期待を込めておこなわれますが、準備や作業に追われ「お客様をお迎えする体制」が整っていなければリニューアルオープンする意味がありません。
全ては「お客様に喜んでいただく」ことにありますので、アパレル店員も気持ちをリニューアルして全力で取り組みましょう。
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