こんにちは。みいです。
言葉はその人の品格をあらわすので「美しい日本語」を話す人はとても魅力的で素敵です。
日本語はとても難しく、いちど口癖になってしまうと正しく直すまで時間がかかります。
先輩になんど注意をされても、なかなか直らない。それが敬語です。
アパレル店員は接客するときに「正しい敬語」を使うのは「最低限のマナー」です。
敬語を適切に用いるには、日ごろからあらゆるシーンで使いながら慣れることが大切です。
日々会話をしながら練習しないと接客のときに間違った敬語を使ってしまいます。
売れる販売員は「正しい敬語」と「なんちゃって敬語」を使い分けています。
フランクなお客様には少し言葉をくずし「お友達感覚」を楽しんでいただくこともありますが「礼儀正しさ」や「正確さ」が必要な場面では、お客様を敬い「正しい敬語」を必ず使います。
きちんとした敬語を身につけて損することはありません。
フランクな会話を好むお客様もいらっしゃいますが、言葉遣いを気にするお客様もいらっしゃいます。「適切な敬語」を使ってお客様にとっての「心地良い話し方」を心がけましょう。
正しい敬語をマスターし美しい日本語で接客しよう
敬語の種類
敬語は、尊敬語・丁寧語・謙譲語と3種類があり、接客や商談、日常会話などにおいて、相手に敬意をあらわし円滑な対人関係を築くために必要な言葉です。
敬語はいずれも話す相手に敬意をはらい、相手を敬う気持ちを伝えるためにも、社会人には必須の表現方法なのです。
種類 | 意味 |
尊敬語 | 相手の動作/状態/所有物に対して敬意を表す 主語は「あなた」に対して使用する |
謙譲語 | 敬意の対象相手に対して、自分をへりくだり謙虚さを表す 主語は「わたし」に対して使用する |
丁寧語 | 物事を丁寧に表現することにより、相手に柔らかな印象を与える ・美化語「お」「ご」をつける言葉 ・丁寧語「です」「ます」調の言葉 |
敬語の使いかた
アパレル販売員がショップでよく使う「尊敬語」と「謙譲語」の基本の敬語です。
語尾には必ず丁寧語を用いましょう。
尊敬語と謙譲語がまざると「おかしな日本語」になってしまうので気をつけましょう。
基本形 | 尊敬語 | 謙譲語 |
する | される/なさる/なされる | いたす |
来る | いらっしゃる/見える/お見えになる おいでになる/お越しになる | 参る |
会う | お会いになる | お目にかかる |
行く | いらっしゃる/おいでになる | 参る/うかがう |
いる | いらっしゃる/おいでになる | おる |
来る | お越しになる | 参る |
言う | おっしゃる/言われる | 申す |
聞く | 聞かれる/お聞きになる | うかがう/拝聴する |
見る | ご覧になる | 拝見する |
知る | 知られる/ご存知 | 存じる/存じ上げる |
食べる | 召し上がる | いただく/頂戴する |
与える | くださる | 差し上げる |
もらう | いただく/頂戴する | |
着る | お召しになる | 身につける |
見る | ご覧になる | 拝見する |
読む | お読みになる | 拝読する |
接客時の丁寧語
販売員は接客時に丁寧語で会話をしますが、そのなかでも特に使われることが多い丁寧語集です。
「正しい丁寧語」を適切にもちいた接客は、担当する販売員だけではなく「お店そのものの品格」にもつながりますので「最低限のマナー」として使えるようになりましょう。
常語 | 丁寧語 |
対応します | うけたまわります |
わかりません | わかりかねます |
すみません | 申し訳ございません |
できません | いたしかねます |
そうですか | さようでございますか |
わかりました | かしこまりました/承知いたしました |
いいですか | よろしいでしょうか |
教えてもらえますか | お伺いしてよろしいでしょうか |
どうしましたか | どうなさいましたか |
どうですか | いかがでしょうか/いかがでございますか |
気に入りましたか | お気に召されましたでしょうか |
急ぎますか | お急ぎでしょうか |
持ってきます | ご用意いたします |
渡します | お渡しいたします |
すぐ来ます | すぐにまいります |
戻ったらすぐに | 戻りしだい |
間違いがちな二重敬語
丁寧な接客を心がけることは大切ですが、丁寧にしようとしすぎて同じ種類の敬語をたくさん使ってしまうことがあります。
この過剰敬語のことを「二重敬語」といいます。二重敬語でよくあるのが「尊敬語」+「れる・られる」の表現です。
二重敬語を使ってもお客様に不快な思いをさせてしまうことはありませんが、たくさん使いすぎると「不自然な日本語」になり、素晴らしい接客をしても印象があまり良くないので、お客様の信頼を失わないような言葉遣いを習得しましょう。
常語 | 二重敬語 | 正しい敬語 |
来る | お越しになられる/お見えになられる | お越しになる・お見えになる |
帰る | お帰りになられる | お帰りになる |
言う | おっしゃられる | おっしゃる |
見る | ご覧になられる | ご覧になる |
見せてもらう | 拝見させていただく | 拝見する |
試着しますか | ご試着なされますか | ご試着なさいますか |
間違った敬語がスタンダードになっていることもあるので、迷ったときはお客様の敬語をリフレインすると違和感がなくなるよ!
敬語は慣れないうちは思うように使えないこともありますが、丁寧に話すことで「お客様を敬う気持ち」は伝わります。
誰もが敬語には苦戦しているため、完璧に使いこなせなくても必要以上に心配することはありません。
身につくまでは「美しい日本語」を話す人をお手本にしながら、日常会話の中にもに敬語を取り入れてみましょう。敬語は使うより慣れろ!ですよ。
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